Winnipeg

オタワから2,178Km。


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マニトバ州の州都。州内最大の都市でもある。
街は Red River と Assiniboine River が合流する場所にあり、もともとは先住民の毛皮の交易所であったところ。1738年に最初のヨーロッパ人が訪れ、1812年にはヨーロッパ人の入植が始まっている。カナダ東部と西部の結節点にあり、大平原の穀倉地帯を後背地としてカナダの穀物取引の中心地であった。1890年代にはシカゴ様式で建てられたビルが林立して北のシカゴと呼ばれるようになった。北緯49度53分、西経97度8分。
Winnipeg にある Royal Canadian Mint(カナダ造幣局)は、カナダで唯一、コインを生産している。


州議会議事堂。1919年に完成した。天然のマニトバ Tyndall 石でできているらしい。
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結構大きな建物。内部の見学も可能で、毎日サイトツアーが行われている。
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議事堂の中央の屋根の上には、ゴールデンボーイが乗っている。
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拡大するとこんな感じ。天然資源が多くある州の北に向かって立ち、土地の豊かさを示すように左手に小麦の束、州の未来に続くレースに参加するようにと若者に呼びかけるために右手にたいまつを持っているとのこと。
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議事堂を背にしてダウンタウンを見たところ。
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議事堂前庭の中央にある女王の銅像。
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議事堂近くの建物。
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議事堂近くのシロクマの像。
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かつて先住民の交易所だった Red River と Assiniboine River が合流する場所は再開発され、The Forks となっている。その一部は、国定史跡 The Forks National Historic Site of Canada となっている。大きな公園に土産物屋が入る The Forks Market があるといった印象。
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The Forks から見たダウンタウン。
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The Forks の対岸は、フランスからの移民が数多く住んだ Saint Boniface 地区。ここにはフランス系移民の信仰の中心となった Saint-Boniface Cathedral がある。ここには1818年に小さなチャペルが建てられて以降、大聖堂は何度か立て替えられている。下の写真の大聖堂の建物は1908年に建設されたものであるが、1968年の火事で多くの部分が焼け、残った正面部分が保存されている。中央の丸い大きな穴にはもともとステンドグラス嵌められていたらしい。現在では裏側に新しい聖堂が建っている。
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大聖堂の前の墓地には、フランス系移民と先住民との混血 Metis のリーダーであり、マニトバの父とも呼ばれている Louis Riel の墓がある。Metis はインディアン(ファースト・ネーション)、イヌイットと並びカナダの先住民族の一つとされている。Riel は、Metis のリーダーとして、権利保護などをめぐり2度の反乱を起こした。2度目の反乱の後、1985年に反逆罪で処刑されている。
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Riel に関する カナダ放送公社(CBC)の番組はこちら。やや郊外に Riel の家族の家が国定史跡 Riel House National Historic Site of Canada として残されている。


Saint-Boniface 教会から見た Red River とダウンタウン。
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増水して川岸が一部水に浸かっていた。
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古い建物が残るダウンタウン。Exchange District と呼ばれるエリアには、穀物取引所や他の商品取引所があった場所で、古い時代の建物が多く残されている。
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ダウンタウンには VIA Rail Canada の Winnipeg 駅がある。野生のシロクマを見ることができるハドソン湾の町 Churchill まで約1,700Kmを2日かけて結ぶ Winnipeg-Churchill train はここから出ている。また、オンタリオ州 Toronto と ブリティッシュ・コロンビア州 Vancouver を4日かけて結ぶ Canadian 号の途中駅でもある。
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市内を走る路線バス。
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Yellowhead Highway の道路標示。カナダ全土を東西に横断する Trans Canada Highway の西側部分である Winnipeg から太平洋岸のブリティッシュ・コロンビア州の町まで、州をまたいで Yellowhead Highway と名乗っている。Yellowhead とは、かつての毛皮証人であり冒険家でもあった Pierre Bostonais(頭髪に黄色い毛が混ざっていた)に由来する。彼はMetis であった。
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北米の中でも由緒と伝統あるバレエ団である Royal Winnipeg Ballet の本拠がある。1939年に創設され、1953年に Royal の称号をエリザベス二世から与えられている。
ここには、Yosuke MinoYayoi Ezawa という二人の日本人がいる。がんばれ!


くまのプーさんWinnie the Pooh)の Winnie とはWinnipeg のこと。第一次世界大戦の際にロンドンにいたカナダ軍 the Royal Winnipeg Rifles のマスコットのクロクマからとられたもの。


Winnipeg 市公式サイト

Winnipeg 観光サイト
Saint Boniface 地区の観光公式ページはこちら
Winnipeg の歴史遺産などを紹介する Virtual Heritage Winnipeg のサイト


Winnipeg 空港公式サイト
University of Winnipeg 公式サイト

かつて Winnipeg 大学に留学されていた日本人の方のページ
かつて Winnipeg に滞在されていた日本人の方のページ
映画 My Winnipeg についての批評のページ


Wiki
 ウィニペグ
 The Forks
 Saint Boniface Cathedral
 ルイ・リエル

1 件のコメント:

職務経歴書のダウンロード さんのコメント...

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!